ホーム > コラム > 遺言について > 遺言やエンディングノートの必要性

遺言やエンディングノートの必要性

遺言やエンディングノートがなぜ必要なのかというお話をしたいのですが

その前に・・・

例えば今、自分に何かあって、亡くなってしまったら・・・
遺された家族は、お通夜や葬儀が済んだあと、「相続手続」として、
具体的にどんなことをするのか?ということについてお話したいと思います。

相続人間で遺産の分割やその他の手続についての話合い

所有していた不動産の名義を変える(相続登記)

銀行に連絡して口座を止める→解約する

保険の請求や解約を行う

有価証券の名義を変える ※名義変更後の所有者でないと売買はできません

車やバイクなど動産の整理

借入金がある場合は借入金の整理

クレジットカード類の停止・解約

携帯電話・固定電話などの解約

必要があれば、準確定申告や相続税申告

このようなことが多いです。代表的なものを列挙してみました。
これらの手続を、相続人で協力して行うこと、この流れが「相続手続き」ということになります。
相続ですから、元々は自分の財産ではありません。
それらの財産、不動産や預金といった財産は亡くなった方の財産だったものです。

さて、ここで質問です。

ご両親が存命の方。
ご両親の財産・・・どこに何が、どれだけあるか、知っていますか?


不動産は、どこにありますか?
自宅の土地建物・・・それだけでしょうか。
自宅の土地建物には、道路の持分がついていることがあります。
住んでいたところとは別の県に、田畑や山林を持つ人もいます。
権利証の保管場所、ご存知ですか?

銀行、口座はどこにありますか?
昔住んでいた他県にも口座あるかもしれない・・・
いつも家族が使っていた銀行口座、自宅の最寄りの支店ではないようだ。
キャッシュカードはあるけど、通帳はどこいったっけ・・・
カードの暗証番号????
印鑑はどれだったっけ・・・

なんてこともあるでしょう。

保険、どこの会社と契約していますか?
保険証券見たことない・・・
払い込みの証明書は年末に来るけど、どこの会社からきている?
保険に関しては、銀行口座などと比べると日常的には見ないでしょうから、
相続分ではなくて自分の契約だったとしても、
どこの会社のどんな契約があるとスッといえる人は少ないのではないでしょうか。

私事で恐縮ですが、私は、親と同居はしていません。
上に書いたような親の財産があるのかないのか?あるなら家のどこに保管しているのか?
正直なところ、全部は把握していません。

相続手続きの多くは、実際に相続が発生し、財産や負債を探すことから始まるわけです。
この作業が大変なのです。

まず家の中を探しますね。
めぼしい引出の中を探したり、郵便物から判断したり。

仮に同居の家族でも、通帳がどこの銀行にあって、家のどこにしまっていて、印鑑がどれで・・・
わからない人が多いのではないでしょうか。

まして遠くに住んでいたりしたら、亡くなった人の財産をまとめたり、
書類や物を探すために何度も足を運ばなければならない。
仕事も学校もある。やりたくても物理的に時間をさけないということもありますね?

前置きが長くなりましたが本題です。

なぜ遺言やエンディングノートが必要なのか?

ここでまた質問です。
例えばお子さんがいる方、自分の財産がどこに何が、どれだけあるか、伝えていますか?
もし、家族でこのような話を全くしていない人がおりましたら、少し考えてみてください。

このままあなたの身にもし何かあったら、
遺された家族は、上で書いたような苦労をしなければならなくなるかもしれません。

そうならないために、または、仮に自分が亡くなった時に、


相続手続きを行う家族がこういうことで困らないために作成する

のが、遺言だったり、エンディングノートというものです。

どちらも、どのような財産がある、ということを明記します。
エンディングノートに至っては、印鑑やカード類、証券などの保管場所まで書くところがあります。
リビングの角の引出の上から2番目、とか。
インターネットのログインIDやパスワードを記載するところもあります。
(物によるかもしれませんが、私が作成した市販のエンディングノートには記載欄がありました)

「備忘録」や「保険」みたいなものではないかと私は思います。「なにかあったときのため」です。

遺言にしても、エンディングノートにしても、作成に少し時間を要しますが、
作成しておいた結果として、自分の亡き後でも、自分の意思を他の人へ伝えることができます。
「遺言執行人」を決めておけば、自分の代わりに遺言通りに動いてくれる人を決めておくことができます。


遺された家族がしなければいけない手続の役に立つ ということです。

また、遺言やエンディングノートは、気がかわったら、書き換えることもできます。
家族への感謝を書き記すこともできます。

遺言や、エンディングノートと聞くと、いい印象を持たない方も多いかもしれません。
誰であっても、自分が亡くなることを想像するなんてイヤなものです。
これらを作ろうとか言われたら、「どういう意味ですか?」と不快な気持ちになる方もいるかもしれません。
ですが、

これらは、「遺書」とは違うのです。死ぬために作成するものではないのです。

仮にお子さんや親族の方がこれらを作ろう、と言ったとします。
それは、早くそれが利用されることを期待して作ろうと言っているのでは断じてないのです。
何が起こるか、わからない世の中になってきてしまいました。
新型コロナウイルス対策で、外出を控えることも多くなっている人も多いと思います。
今のうちにご自身の周りの物を見直して、今の気持ちや、家族への感謝と一緒に(こっそり)残しておくのも、
悪くないかなと思うところです。

OFFICE
事業所名 さくやま司法書士事務所
代表者 作山 智彦 Tomohiko Sakuyama
昭和59年生 岩手県盛岡市出身
岩手県司法書士会所属 登録番号第398号
簡裁訴訟代理関係業務認定 第1637005号
(公社)成年後見センター・リーガルサポート 会員
(一社)民事信託推進センター 会員
所在地 〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町2番18号
電話 019-601-9951
FAX 019-903-0295
営業時間 月~金(祝日を除く)9:00~17:00
お問い合わせ メールでのお問い合わせはこちら
ページトップへ戻る